2010年11月1日月曜日

iPhoto 9 の不調を直す-9 完全なアップデート方法

iPhoto 8.1.2 で作成した iPhoto Library2010.8.1~ は、iPhoto 9 で読み込むとイメージが全く読み込まれなかった。

iPhoto 9 で開いた iPhoto 8.1.2 ではサムネールが表示されるべきところに真っ黒な台のみがあり、真っ黒な台の下には年月日時刻が白地で表示されている。サムネールの黒い台をクリックすると真っ黒な画面が表示されるだけであり、イベントをクリックすると真っ黒な台がタイル張りのように並んで表示され、真っ黒な台の下には年月日時刻が白い文字で表示されている。真っ黒な台をクリックすると、灰色の画面が現れその中に黒い点線で囲まれた台紙が並び下に黒い文字で年月日が表示されている。つまり、イメージが全く読み込まれていないのである。

イメージが全く読み込まれていない理由を探していると、「情報を見る」からみた「共有とアクセス権:」の中に今まで見たことのないアクセス権を見付けた。それは一覧表の一番上に追加されている名前が everyone でアクセス権がカスタムになっているもので、もともと最下段にある everyone に追加され everyone が2つ存在している状態になっているのである。

早速ウエブで検索してみると、このような現象はかなり報告されていることが分った。その中で目を引いたものの1つは、2つある everyone の1つを削除し残りを1つにする方法で、最上段の everyone のアクセス権がカスタムとなっているところを読み出しのみに変え最下段のveryone のアクセス権をアクセス不可に変えると、アクセス権不可とした everyone が削除されるというものである。

アクセス権カスタムは everyone に現れ、その他の名前に表れたのを見たのは未だ追加した名前の管理者に1回だけである。
アクセス権に現れるカスタムは、カスタム以外のアクセス権に変えなければアクセス権として機能しないようである。つまり、アクセス権がカスタムのままではアップデート時にアクセス権が認識されないと考えられるのである。アクセス権カスタムは変更し削除することは出来るが、イメージ数万件に至っては手動で変更し切れるものではない。

ウエブ検索で目を引いたもう1つのものは ACL(Access Control Lists) というものである。ウエブ上の情報を見ていると、この ACL の存在がアクセス権カスタムを削除しても再び現れる現象の根拠なのではないかと考えられる。

昨日アップルコールセンターの iPhoto 専門部署に電話したとき、頼んでおいた ACL の無効化の提案についても回答があったのである。それによれば、Snow Leopard の DVD を使って ACL を切るというものである。

ここで生じた1つの疑問は、アクセス権の初期化方法を試みる前にこの ACL を切るという操作を施していたので、この ACL を切るという操作が前提でアクセス権の初期化が成功したのかも知れないということである。

このようなことを考えながら、いよいよイメージ8万余、総項目12万以上を含む iPhoto 8.1.2 で作成した iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31 を iPhoto 9.0.1 でアップデートすることにした。

先ず、iPhoto 8.1.2 で作成した iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31 にアクセス権の初期化方法を適用する。ピクチャ内に新規フォルダを作成し「情報を見る」からギアを開いて「内包する項目に適用...」をクリックした。

次に、こうして作成した新規フォルダの中に iPhoto 8.1.2 で作成した新規 iPhoto Liburary を作成する。iPhoto 8.1.2 をオプション起動し表示されたダイアログ「iPhoto で使用するフォトライブラリを選択してください。」の最下段で「新規作成...」ボタンをクリックし、作成した新規フォルダの中に iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default と名前を付けた新規 iPhoto Library として保存する。

次に、この新規作成 iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default の「パッケージの内容を表示」させ内容の全てがデフォルトのアクセス権を備えていることを確認したうえ、その内容の全てを一旦削除した。

次に、問題のアクセス権がカスタムとなっている iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31 の「パッケージの内容を表示」させ、その内容の全てを、新規作成 iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default の「パッケージの内容を表示」させ内容の全てを一旦削除している後の空欄に、オプションドラッグしてコピーする。続いて、新規作成 iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default が入っている新規フォルダの「情報を見る」からギアを開けて「内包する項目に適用...」をクリックしデフォルトのアクセス権を「内包する項目に適用」し、イメージにまでデフォルトのアクセス権が適用されていることを確認する。

次に、iPhoto 8.1.2 をオプション起動させ新規作成 iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default を選択する。新規作成 iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default が iPhoto 8.1.2 で満足な状態で開かれることを確認し一旦終了させる。

続いて、一旦終了させた新規作成 iPhoto Library2005.9.27~2010.7.31...default をコマンドキーを押しながらオプション起動させ、「フォトライブラリを再構築」が表示されたらチェックを6つ全て付け再構築ボタンを押す。「フォトライブラリ調査中」のプログレスバーが暫く表示された後「このバージョンの iPhoto で使用できるようにフォトライブラリをアップグレードする必要があります。」という内容のダイアログが表示される。ここで「アップグレード」ボタンを押さず「終了」ボタンを押すと iPhoto 8.1.2 が終了する。明日、「アップグレード」ボタンを押すことにする。

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